盆樹の外観を分類して便宜的に名称をつけたものです。樹形の分類も数多くありますが、基本的にはその植物が自然に育っている姿がお手本になります。
松は松らしく、梅は梅らしく、盆樹の個性を引き出す樹形にすることが肝要です。
基本的な樹形と特徴
基本的な樹形と特徴をご紹介します。
直幹(ちょっかん)
幹がまっすぐに伸び、根元から先端に行くにしたがって徐々に細く仕立てたもの。直幹(ちょっかん)
模様木(もようぎ)
幹に自然な曲線をもった樹形。樹種を問わず、多く見られる。
株立ち(かぶだち)
一本の木で根元から数幹が立ち上がって成り立っているもの。
斜幹(しゃかん)
幹が直立せず、左右いずれかに傾いているもの。
石付(いしつき)
石と樹を一体にして植えられたもの。
懸崖(けんがい)
幹が鉢の縁から大きく垂れ下がっているもの。
文人木(ぶんじんぎ)
細い幹で枝数が少ない、味わいのある樹形。
吹き流し(ふきながし)
風に吹かれて幹だけでなくすべての枝も一方向に流れている様子。