剪定の基本は、残す枝と落とす枝を見極めて樹形をの基本イメージをつくることです。
樹形づくりに重要な役割をする枝のことを役枝といい、この役枝の出方を枝順といいます。
枝順の基本は根元から上に向かって左右交互に枝が出ており、幹の上方に行くほど枝の上下間隔が狭く、枝が細く、短くなっているものが良いとされます。
樹形にもよりますが、全体のバランスを考慮して不自然な枝は取り除くことが基本です。
盆栽全体のバランスや美しさを損なう不自然な枝を忌み枝と呼び、これは切り落とすか矯正して樹形の基本をつくっていきます。
忌み枝の種類
落ち枝:下向きに伸びている枝。
かんぬき枝:幹を貫くように左右に伸びている枝。
車枝:幹の一箇所から多数の枝が出ている。1枝だけ残します。
交差枝:枝と枝が交差している。
逆枝:生えてきた方向に戻って伸びている枝。
立ち枝:上向きに真っ直ぐ立っている枝。
平行枝:近い位置で同じ方向に平行に伸びている枝。
忌み枝の対応
全体の調和を考えて、不要な忌み枝は切り口が目立たないように付け根から切り落とします。