盆栽を長く楽しむには、やはり日々の管理が大切になります。
置き場所
日当たり、風通しの良い場所に置くのが基本です。
庭やベランダなど屋外の環境の良い場所に置くようにします。
室内で育てる場合でも、4~5時間は日に当てるようにしてあげましょう。
水やり
他の鉢植えと同様、水やりのコツは、土の表面が白っぽく乾いたところで、鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷり与えるのが基本です。
水やりの頻度の目安は春は1日1回、夏は1日2回、秋は1日1回、冬は2~4日に1回くらいですが、置く環境によっても異なりますので、くれぐれも「乾いたら、たっぷり」をお忘れなく。
用土
盆栽に使用する基本用土には赤玉土を用います。赤玉土は盆栽に使われるだけでなく、園芸の基本用土として一般的に用いられています。
この赤玉土を主体に、樹種や環境に合った用土(鹿沼土・砂・ケト土など)を配合します。(用土の種類とそれぞれの性質は用土の項を参照。)
盆栽がお好きな方の中には用土の配合について一家言お持ちの方が多いかと思います。用土の配合比率などは経験から生み出されるものですので、まずは配合例などを参考にさまざまに工夫なさっていただきたいと思います。
用土の配合例は、まだ少ないですが樹種別の育て方に掲載しますので、よろしければご参考になさってください。
肥料
用土に不足している成分を補うことが目的です。与えすぎは逆効果となりますので、注意が必要です。
植物に不足しがちな重要な成分といえば肥料の三要素といわれるN-P-Kです。
肥料の三要素、つまり、N=窒素(葉、茎、根の生長を助ける)P=リン酸(開花や結実を促し、品質を良くする)K=カリ(根の発育を助ける)です。
これらの栄養分を樹種や盆栽の状態に合わせて、適切な時期に、適量与えることが非常に重要です。