盆栽は、一般に大きさによる分類と、樹種(樹の種類)による分類ができます。
大きさによる分類
樹高50センチ程度以上のものを大品、20~50センチ程度のものを中品、20センチ程度以下のものを小品と分類できます。最近人気のミニ盆栽は10センチ以下のもの、豆盆栽は3~4センチ以下のもの、といったところでしょうか。
ただし、大きさによる分類は境界がはっきりしておらず、人によって異なることがあります。通販等で購入する場合には、大品や中品といった表現だけでなく、樹高や幹回りなどの情報を事前によく確認しておいたほうがよいでしょう。
樹種(樹の種類)による分類
常緑針葉樹を松柏、それ以外を雑木と大きく分けることができます。近年では、雑木をさらに花もの、実ものと分類し、現在では一般に、松柏、雑木(葉もの)、花もの、実もの、と分類することが多いようです。
また、最近では、コケや山野草などの草本性の素材を主役にしたものが草もの盆栽と呼ばれ、こちらも人気があります。
一般に盆樹として用いられている以外の草木を使ってオリジナルのものを育ててみるのも楽しいものです。
松柏(しょうはく)
一年中、葉をつけている常緑針葉樹。古くから愛されている樹種で、長く育てられて風格があり、また高価な品も多い。難しそうに見えるが、寿命が長く丈夫な樹種であり、比較的育てやすい。
- 黒松(クロマツ)
- 五葉松(ゴヨウマツ)
- 赤松(アカマツ)
- 真柏(シンパク)
- 杜松(トショウ)
- 蝦夷松(エゾマツ) など
雑木(ぞうき)
「葉もの」とも呼ばれる。季節によって、新芽、緑葉、紅葉、そして落葉したあとの枝ぶりと、四季を通じてその変化を楽しむことができる。
- もみじ
- 楓(カエデ)
- 欅(ケヤキ)
- ぶな
- イワシデ
- 縮緬葛(チリメンカズラ)
- イチョウ など
花もの
華やかにあるいは可憐に、目を楽しませてくれる花ものは大変人気がある種類。香りを楽しむことができるものもある。
- 梅
- 桜
- 皐月(サツキ)
- 躑躅(ツツジ)
- 藤(フジ)
- 木瓜(ボケ)
- 椿
- サルスベリ
- キブシ
- モクレン など
実もの
愛らしい実をつける、実ものも人気の種類。実色の変化も楽しみのひとつ。
- かりん
- かいどう
- ざくろ
- グミ
- 姫りんご
- すもも
- 梅もどき
- 菩提樹(ボダイジュ)
- オリーブ など